結論
電源の電気的条件、搭載重量の余裕、取り付け条件が改造に対応できれば、既存の機体を有線運用の出発点にできる場合があります。まず、正確な機種と用途を確認してください。
改造で実現したい運用を明確にする
有線ドローン(有線給電ドローン)への改造が用途に合いやすいのは、機体を一定の範囲で長時間運用する場合です。照明の保持、通信ペイロードの運用、定点での洗浄作業などが該当します。有線化に伴い、機体と地上を結ぶ給電ケーブル(テザーケーブル)と、そのケーブルを管理する機器が加わります。
離れた場所の間を繰り返し移動する作業では、まず運用パターンをバッテリー飛行と比較してください。当社の有線ドローンとバッテリー駆動ドローンの比較ガイドで、それぞれの利点と制約を説明しています。
お持ちの機器を確認する
初期検討では、機体、搭載済みのペイロード、バッテリー構成をまとめて確認します。既知の機種名は検討の手掛かりになりますが、実際の機器のバージョンや取り付け状態も重要です。
| お持ちの機器・現場条件 | ご提供いただきたい情報 | 当社が検討する内容 |
|---|---|---|
| 機体 | 正確な型番、入力範囲、入手可能な技術資料 | 機上電源の出力と組み込み方法 |
| 業務用ペイロード | 重量、取り付け方法、電力需要 | 機上側の総負荷と、別系統の給電 |
| バッテリーの取り付け構成 | バッテリーの種類と機体への接続方法 | 給電の分担、バックアップ、機体の応答 |
| 地上電源 | 商用電源の仕様、または発電機・ポータブル電源の型番 | 地上給電装置の入力 |
| 作業現場 | 必要高度、ケーブル経路、運用条件 | 給電ケーブル、リール、現場設置に求められる条件 |
電気的な測定値がまだ揃っていない場合は、機種と用途からご相談いただけます。次の選定段階で必要となる情報を当社からご案内します。
機種別システムか、構成部品を組み合わせるかを選ぶ
DJI向け有線給電システムは、カタログに記載された機種で検討を始める際の選択肢です。対応する正確な機種と同梱内容を、各製品ページで確認してください。ある機種向けのシステムを、別の機種にも使える汎用のバッテリー代替品として扱わないでください。
カスタム機では通常、機体の要件に合わせて機上電源モジュールと地上給電装置を選定することから始めます。モジュール、ケーブル、取り付け部材の重量に加え、確保できる冷却と配線経路を考慮してください。既存の有線給電設備を見直す場合は、継続して使用する構成部品を明確にします。
地上電源が変化したときの挙動も確認する
組み込みの検討では、接続、切断、負荷変動、地上電源の喪失を確認対象に含めます。モジュール単体の仕様だけでは、機体全体の挙動を判断できません。バッテリー構成とフライトコントローラの挙動も併せて検討してください。
バッテリー組み込みガイドでは、すべての機体に共通する配線構成を前提とせず、確認すべき事項を説明しています。
必要な機器を組み合わせる
電源システムの構成案は、Buildで掲載製品から選択できます。モジュールのみをご希望の場合は、該当製品のページからお問い合わせください。新たな機体インターフェースへの対応や、掲載内容にない要件がある場合は、組み込みについて当社にご相談ください。
そのうえで、お持ちの機器、当社が供給するモジュールと付属品、システムとして組み上げるために必要な作業を整理できます。




